2020年3月18日 （仮訳）インド、ケララ州産のHygrocybe属1新種 Latha, KPD. & Manimohan, P. 2018. A new species of Hygrocybe from Kerala State, India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.385.1.2 [Accessed March 18, 2020] 【R3-07145】2020/3/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ インド、ケララ州で採集された菌を検討し、Hygrocybe indicaとして新種記載した。 本種は小型で鮮やかな橙色の子実体を形成し、傘および柄表面に圧着した小鱗片を伴い、襞が垂生、担子胞子が球形～類球形で非アミロイド、菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 本種はPseudohygrocybe亜属の形態形質を有していたが、分子系統解析ではHygrocybe亜属の種からなる系統に含まれた。 India, Kerala State, Malappuram District, Calicut University Campus （新種） Hygrocybe indica K. P. D. Latha & Manim. 語源…インドの 【よく似た種との区別】 Hygrocybe parvispora 本種と異なり傘表面に圧着した小鱗片を伴うのではなく無毛 本種と異なり襞が叉状分岐しない 本種と異なり柄の基部が膨大するのではなく上下同大 本種と異なり柄基部が黄色を帯びる 本種と異なり柄表面に圧着した小鱗片を伴うのではなく無毛 本種と異なり子実体に強い不快臭があるのではなく特別な臭いを欠く 本種と異なり偽シスチジアを欠く 本種と異なり襞実質が類並列型ではなく並列型 本種と異なり傘表皮が僅かにゼラチン化した毛状被ではなく平行菌糸被でゼラチン化しない 本種と異なり柄表皮が僅かにゼラチン化した毛状被でない 本種と異なり柄シスチジアを有する Hygrocybe cantharellus（ベニヒガサ） インドに分布する 傘の色がやや類似している 傘表面に小鱗片を伴う 襞の付着様式がほぼ類似している 柄の色がやや類似している 襞実質が類並列型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり北米、ヨーロッパにおける分布が知られている 本種と異なり襞が淡黄色～橙白色 本種と異なり襞が叉状分岐しない 本種と異なり襞の間隔がやや疎 本種と異なり柄表面に圧着した小鱗片を伴うのではなく平滑 本種と異なり柄が中空 本種より担子器が長い 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が楕円形～長楕円形 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり襞実質に乳液菌糸を含む 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく中央部に限って毛状被、縁部にかけて平行菌糸被となる 本種と異なり柄表皮が毛状被ではなく平行菌糸被 本種と異なり柄表皮に帯黄色～帯赤色の内容物を含む ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe miniata（アカヌマベニタケ） インドに分布する 子実体の色が類似している 子実体表面に小鱗片を伴う 襞の付着様式がやや類似している 柄表面が乾燥している 縁シスチジアを有することがある 傘表皮の形態が類似している 本種と異なりロシアにおける分布が知られている 本種と異なり傘縁部が黄色 本種と異なり襞が黄色を帯びる 本種と異なり襞縁部が同色または類白色 本種と異なり柄表面に小鱗片を伴うのではなく平滑で絹状光沢を有する 本種と異なり担子器が2胞子性のことがある 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が卵状、楕円形、または扁桃形で微かに狭窄することがある 本種と異なり襞実質に膨大した菌糸を含む 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hygrocybe subpapillata ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドではなくイギリスなどに分布する 本種と異なり傘に乳頭突起を有する 本種と異なり傘縁部が時に反り返る 本種と異なり傘表面に小鱗片を伴うのではなく平滑 本種と異なり襞が淡黄色～橙色 本種と異なり襞縁部が淡色 本種と異なり柄が黄金色～橙色 本種と異なり柄表面が繊維状 本種と異なり担子器が4胞子性で1、2、3胞子性のものが混じる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形～長楕円形 本種と異なり襞実質が類並列型ではなく並列型 本種と異なり襞実質に長くて細長い形状の細胞が混じる 本種と異なり傘表皮がゼラチン化した平行菌糸被ではなく粘質平行菌糸被または粘質毛状被 本種と異なり柄表皮がゼラチン化した毛状被ではなく乾燥した平行菌糸被 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される